4年に一度開催される石那田八坂神社の天王祭

 石那田町八坂神社は、素盞嗚尊(牛頭天王)を主祭神とする。伝えによると1655年(明暦元)疫病が流行した際、この災難を救わんと山城国八坂神社より御霊を請奉し、石那田上下両村の中間に位置する糠塚に鎮座せしと言われている。お天王様の天王とは牛頭天王のことで、疫神を支配する神として信仰を集めるようになった。祭典は、篠井地区内の六本木、仲内、坊村、仲根、桑原、原坪、岡坪の7つの集落の氏子によって行われる。
 篠井地区の祭礼のうち最も盛大で、6台の屋台が引き回され、近郷近在より多くの見物人が集まる。従来は陰暦六月十四日であったが、昭和3年(1930年)から陽暦七月二十四日に改め、祭典が行われている。
 八坂神社天王祭は、石那田の鎮守である八坂神社の祭りで、七月十七日午前中に岡坪地内にある八坂神社より、坊村の「オカリヤ」に御神体を下遷する。下遷されると「オカリヤ」に灯明が灯され、石那田地区の多くの人が参拝に来る。7/24『オカリヤ』に神官、区長、崇敬者総代、世話人が集まり、神事が行われ午後10時頃仲内の猿田彦を先頭に6台の山車を伴い賑やかに御神体が八坂神社に上遷する。